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ホーム > 記事 > ログハウス > 【HowToログハウス】十家十色~ログハウスの種類~

【HowToログハウス】十家十色~ログハウスの種類~

一言で「ログハウス」と言っても、構法や加工法等によって様々なタイプのものがあるようです。

自身のライフスタイルにマッチした理想のログハウスを創造したい。そのためにはそれぞれの違いや特徴をしっかりと把握しておくことが大切になってきます。自分の理想に沿うのは何タイプ?ログハウスの種類から考察して、そのこたえを探してみましょう。

 

一般的にログハウスと呼ばれる建物には、大きく分けて「丸太組み構法」と「軸組み構法」の二種類の構法があります。その中でさらにログ材の加工方法によっても区分されています。

丸太組み構法

一般的に「ログハウス」と聞いて多くの方がイメージするのは、きっとこの構法のものではないでしょうか。

大自然が殊更似合う雄々しい外観でダイナミックな木の持ち味を実感できるところが丸太組み構法の代表的な魅力の一つとされています。

丸太組み構法は、壁を構成するログ材(=加工済みの丸太)を水平に積み上げていき、そのログウォール全体で屋根を支えるという構造になります。

基本的には建物の強度重視の構造となっているので、強度を出すための構造上の条件や制約から、他の構法と比べると、建築プランを立てる上での自由度は若干低いと言えるかもしれません。

ハンドカット・ログハウス

丸太組み構法で、資材とする丸太を機械製材せずにログビルダーの方が手作業で加工して作られるものは、ハンドカット・ログハウス(通称ハンドカット)と呼ばれ区分されています。

一見荒削りに見えるワイルドな大口径のログ材は、その実チェーンソーや斧などを使用して人の手で一本一本丁寧に加工されているもの。そのため、一本一本のログが自然な表情を持って、ログの力強さ、木が持つ本来の素材感や個性をダイレクトに感じることができるでしょう。

重厚な迫力ある独特の味わいがあって、丸太の持ち味を十分に堪能できる、まさにログハウスの中のログハウスと言われているのがこのハンドカットです。

自然体の木の魅力を存分に活かしているタイプですね。

マシンカット・ログハウス

丸太組み構法で、資材とする丸太を工場の加工機械等で均一のサイズに加工して作られるものは、マシンカット・ログハウス(通称マシンカット)と呼ばれ区分されています。

材の大きさにバラつきがないことから、端正で洗練された落ち着いた印象を受けます。

ログ材の口径も前述のハンドカットに比べて細いものが使用されるので、すっきりとした圧迫感のないスマートな空間を演出できるでしょう。

そのカラーリングも特徴で、好みを反映させる良いツールとなりそうですね。

価格がハンドカットに比べて抑えられるという点も魅力で、予算もスマートに!なんてこともできるかもしれません。

また、マシンカット・ログハウスでは、ログ材の断面の加工形状によってもいくつかの種類に分けられています。形状には、丸ログ、角ログ、タイコ型ログ、D型ログ、楕円ログ等々様々なバリエーションがあり、それぞれにもまた特徴があるようです。例えば、角ログ形状では、壁面が平らに仕上がるので居住性に優れていて、近年建てられることが増えた二階建てログハウスにも多く使われるなど、特に住宅用としての人気が高いそうです。

木の魅力に個々それぞれの理想とする魅力を重ねて調和を計るタイプですね。

 

軸組み構法

軸組み構法は、柱や梁にログ材を使って、上からかかる荷重は縦横の軸で、地震や台風のような横からかかる力は筋交いや貫等の軸で支えるという構造体として組み立てられるものです。これは、従来から日本においても馴染みの深い「木造在来工法」とほとんど同じ構造となるので、ログハウスとしても親しみやすいものとなるでしょう。

ポスト&ビーム

軸組み構法のログハウスは、主にこのポスト&ビームと呼ばれるものです。

表しとなった柱(=ポスト)と梁(=ビーム)にログ材を使用し、「真壁」と呼ばれる柱と柱の間に納まって見えている状態のログではない壁を持っており、その部分は漆喰を始めとする左官仕上げや板張り、石張り、サイディング張りなどで仕上げられます。この際仕上げ材を自由に選択できることから、デザインを多種多様に広げて考えられるのが特徴であり魅力です。前述の在来工法と違う点は、この真壁において、柱を壁で隠さずに丸太の構造材を見せる仕上がりとするところで、個性あるログの迫力を楽しめるものとなるでしょう。まさに自然の力と大工さんの技術の合作ですね。

基本的に柱と梁は、クギや金物を使用することなく「継ぎ手」や「仕口」と呼ばれる方法で接合されてきた歴史がありますが、近年ではより強固な構造を構築するために補強金物が使用されることが多くなってきているようですので、その強度についても申し分ないと言えるでしょう。

木の魅力と現代技術の利点のハイブリッドタイプと言ったところでしょうか。

ピーセン・ピース

基本的な構造はポスト&ビームと同様で、柱と柱の間に短いログを水平に落とし込んで壁が作られるものは、ピーセン・ピースと呼ばれています。つまりは、真壁がログによって仕上げられたものと考えればよいでしょうか。

このピーセン・ピースは、軸組み構法でありながら丸太組み構法に近い雰囲気を楽しむことが可能です。

木の魅力に現代風アレンジを施したタイプですね。

ティンバー・フレーム・ハウス

柱や梁に主に四角に加工したオーク材を使用して作られるものは、ティンバー・フレームと呼ばれています。

ヨーロッパにおいてよく見られる建物であるという事実がありながら、軸組み構法の持つ和風な雰囲気をまとったものが建てやすいという特徴も損なわない、不思議な魅力を持っています。

近年ではオーク材に限らずに角ログ材を使用したものも人気があるようです。

ただし、これも軸組み構法の建物ですが、ログハウスの仲間として考えるかどうかは専門家の間でも意見が分かれているようです。

 

同じログハウスでも、構法や建材の加工法等いろいろな要素によって全く違った顔になりますね。本当に《十人十色》ならぬ《十家十色》、十戸のログハウスがあれば十色の表情が見られそうです。さて、何色にしましょうか。それぞれの種類が持つ特徴をヒントに、自分の色を探してみるのも良いかもしれません。プランニングも楽しくなりそうですね。

 

<今回参考にさせていただいたのはこちら>

『夢の丸太小屋に暮らす』編集部編(2004) 『ログハウス入門』(夢丸ログハウス選書⑪) 地球丸.

『夢の丸太小屋に暮らす』編集部編(2005) 『ログハウスがわかる本―楽しくて快適な木の住まい・ログハウスのすべて』(Weekend Living) 地球丸.

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