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ホーム > 記事 > ログハウス > 【HowToログハウス】一木瞭然~ログハウスの耐火性~

【HowToログハウス】一木瞭然~ログハウスの耐火性~

大詰めにきております《一木瞭然》シリーズ。

このシリーズでは、ログハウスの居住空間としての特徴からその住み心地を考察し、ログハウスのメリット・デメリットをその名のとおり《一目瞭然》にすることで、「特別な家」の実現へとつながりますよう目指してまいりました。

あともう一歩、詰めに詰めます。

 

<今回に特に関わるおさらいはこちら>

前々回では、ログハウスの通常劣化等に対する耐久性に着目しました。

【HowToログハウス】一木瞭然~ログハウスの耐久性~

前回からは、ログハウスに暮らすにあたり災害等不測の事態が起きた場合に対する耐久性と安全性〝防災性能〟に着目しています。

まずは〝耐震性〟にスポットライトをあてました。

【HowToログハウス】一木瞭然~ログハウスの耐震性~

 

今回は、火事・火災が起きた場合に対する耐久性と安全性〝耐火性〟について掘り下げていきます。

身近で起こり得る危険性が高い火災。

特に空気が乾燥する冬場などは火の事故が増えると言われていますね。

消防車のサイレン音が耳に届く…ほとんどの方が経験あることだと思います。

ですが、その危険が自分に直結はしないとどこかで漠然と安心してしまっているなんてことはありませんか?

火事につながる導火線は、日常生活のそこかしこに潜んでいます。

漠然とした安心ではなく根拠ある安心を持っておくために、「安心のある家」造りを意識したいですね。

 

ログログの家vsメラメラの炎

大部分が木で構成されるログハウス。

それだけとってみても、ログハウスは燃えやすく火に弱いというイメージを持たれている方は少なくないのではないでしょうか。

実は、それは大きな誤解だったのです。

[木=燃えやすい]はナンセンス!

確かに、木には火がつきやすい性質があります。

ただし、火災現場を思い出してみてください。

例えば家が全焼していても、柱や梁などは焼け残っている場合が多くないでしょうか。

実は、ログハウスに使用される断面が大きいログ材のような太い木材は燃えにくいものなのです。

大きな断面積の木材は、その組織の内部に熱を伝えにくい空気を多く含んでいます。

そのため熱伝導率が低くなっていることから、燃焼には多くの熱エネルギーを必要とするとのこと。

また、木材の性質として、着火し燃え始めた後すぐさま表面に炭化層を作り出すところもポイント。

これによって酸素や熱の供給が断たれることで、内部まで燃えるのを防いでくれるのだそうです。

ただの木と侮るなかれログハウス

上記木材の性質からも、ログ材が燃えにくいという根拠を得ることができるかと思われます。

特に太いログ材は、炎による燃焼が内部まで至る前に消えてしまうことが多いといいます。

尚且つログハウスは、一般住宅の柱や梁よりも太いログ材を積み重ねる構造で造られるので、殊更に炎に強いと考えて良いでしょう。

熱による強度変化においても、鉄やアルミニウムは熱による軟化が起こるなどして加熱されると約5分程で強度が半分近くに落ちてしまうのに対して、ログ材の強度が同じように半分近くまで落ちるのは20分以上かかるという耐火実験の結果も出ているとのことです。

ログハウスは、もし万一火災が起こってしまったとしても、燃焼・類焼を極力抑えてくれる建物です。

それは、暮らす主様や家族が逃げるための時間や消火時間を確保してくれることにもつながっています。

また、ログ材はじめ建材のほとんどに自然素材である木材を使用しているログハウスでは、化学物質などによる有毒ガスが発生しないところも大きな特徴です。

万一の事態においての自身だけでなく周囲や近隣の方々の安全を考えるうえで、こういった特徴はとても重要なポイントですね。

耐火性レベルアップ術

上記からも、ログハウスが耐火に優れている建物だという根拠を得ることができるかと思われます。

とは言っても、「絶対」はありません。

個々でもしっかりと防火対策を行うことで、安全性を少しでも「絶対」に近付けるよう心掛けることが大切です。

そこで、そのための参考ポイント。

ログハウスを建てるにあたって、防火レベルをよりアップさせる工夫や対策方法をいくつかご紹介します。

☆マシンカット・ログハウスの選択

マシンカット・ログハウスに使用されるログは、加工精度が高いことから、特に耐火性が高いと言われています。

ハンドカット・ログハウスと比べてみても、メーカー方々が防火認定を取得しているのはマシンカット・ログハウスが多いようです。

☆耐火ログ材の使用

☆気密性を高めるちょい足し施工

ログ材のすき間に熱膨張性のシール材を挟むことで、火災時にはこれが膨張し、酸素の供給源となるすき間を埋める働きをしてくれるといいます。

☆必要な耐火構造

キッチンやストーブ周辺などの火周りには、コンクリートやレンガ、防火タイルなどを用いて耐火構造を考えましょう。

 

『Hi』の実績

『Hi=火』と『Hi=High(略)』でかけてみました。

ログハウスの耐火性が高いという根拠は、そのこれまでの実績とこれからの発展にも見て取れます。

実験そして認定へ

近年の技術進歩によって高品質化したログ材。

これをさらなる高みへと、ログハウスメーカーや協会方々各所によって様々な耐火実験が行われてきました。

数々の実験を繰り返し重ねて、その度細かな基準を設けることで、認められる防火・耐火性能のレベルが引き上げられてきたという軌跡。

当初は土塗りの壁と同等の20分耐火を目標としていたところ、昨今では30分耐火・45分耐火の耐火認定を受けるまでに至っているそうです。

そしてその軌跡はまだ先へと続いていくように、各所の努力革新は現在進行形で続けられているとのこと。

ログ材やログハウス本体のこれからの進化にも期待がふくらみますね。

認定そして発展へ

以前では、市街地でログハウスを建てる際、建築基準法により建物(ログハウス)と隣地の境界線まで3m以上離さなければなりませんでした。

ただでさえ敷地を確保するのが大変な市街地において、より広い敷地を確保するのはとても難しいことです。

このことからも、ログハウスを市街地に建てることはなかなかに困難なことでした。

しかし、ログハウスが高い耐火認定を受けられるようになったことで、それは大きく変化したのだといいます。

ログハウスの難燃性が実証され、一部の防火地域を除きほとんどの市街地(※)でログハウスの建築が可能となったのです。

ログハウスの耐火性能の高さが法的にも認められているということですね。

※法22条・23条地域、準防火地域、防火地域(駅前、住宅密集地等を除く)

現代ログハウスが街中に建つ時代は、既に到来しているのです。

今後のさらなる発展にも期待大です。

 

ログハウスは、耐火性においてもなかなかに優れていることが明らかでした。

イメージ先行で考えていたことは想像であって、実際は全く異なる真実がありました。

安心・安全を考えるときには、自分で見て知って、実態を確認することが大切なのですね。

さてさて、根拠ある安心を得るための足掛かりとなりましたでしょうか。

自身の中に持つ安心をさらに自身で強固にカスタマイズしていきましょう!

 

<今回参考にさせていただいたのはこちら>

『夢の丸太小屋に暮らす』編集部編(2004) 『ログハウス入門』(夢丸ログハウス選書⑪) 地球丸.

『夢の丸太小屋に暮らす』編集部編(2005) 『ログハウスがわかる本―楽しくて快適な木の住まい・ログハウスのすべて』(Weekend Living) 地球丸.

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